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裸足の季節
古くからの伝統的な結婚観のために自宅に軟禁された5人姉妹。長女は運よく恋人と結婚できたものの、次女は望まない見合い相手と結婚をさせられ、三女は自ら命を絶つ。四女の結婚式の夜、末っ子と二人、かねてからの計画を実行、家を飛び出す。 ここでいう「伝統的な結婚観」とは「処女膜の有無」を指す。おじに命令によって上の三人が病院での処女膜検査を受けさせられるシーン、結婚初夜で血のついたシーツを差し出せとガラス越しに命令されるシーンは、次々と増えていく柵や鉄格子と並んで非常に暴力的ある。 家族からの誤解を受けながらも愛する相手と処女のまま結ばれた長女の結婚は、このコミュニティーの年長者たちが眺めたときの5姉妹の物語なのであろう。 一方、夫家族によってふたたび処女膜検査を受けさせられた際の次女の言動は身につまされる。学校を中退させられ、自宅に軟禁された彼女は、おじが夜ベッドに忍び込んで自らの体に何をしているのか正しく理解することができない。それゆえ、夫家族に問いただされたとき反論できなかったのだろう。彼女ではなく、おそらく夫側の不備によって処女膜がまだ残っていたという検査結果は、彼女の人格の蔑視を象徴している。 閉じ込められた室内で、窓越しに降り注ぐ太陽の光を浴びながら、想像の海を泳ぐ遊びに興じる姉妹の姿は美しい。この健やかでたくましい美しさに、自由が与えられることを願うばかりだ。
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