実写とクレイアニメが融合し、しかも３Ｄという不思議な試み。虚構性が強まるアイディアだけあって、悪徳商法や政治が絡む意外とシビアな内容に、おふざけ感とカリカチュアな面白さが加わる。ただその分、役者の魅力は中途半端になってしまったような。主役のはずのオダギリジョーが、後半なぜか影をひそめて勿体ない。結局、実写部分でインパクト大の、悪役を嬉々として演じる夏八木勲と柄本明が映画を持っていく。もちろん、クレイアニメの凝り方はさすが。堪能できる。