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鑑賞日 -  登録日 2015/01/29  評点 - 

鑑賞方法 選択しない 
3D/字幕 -/-
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「市民ケーン」のリメイクにこんな方法があったのか。それも、ウェルズの映画作法と真逆のやり方で。しかも、死者の回想場面抜きに。孤独死した人の葬儀を執り行う公務員が、死者の身元調査する様子を淡々と描くだけだ。その過程で、故人の娘と出会う。場所が、動物の檻。その内と外で人物が切り返される。つまり向かい合う人物の距離は縮まらず、相手の境域に入らない。それが破られる予感がした瞬間、不意打ちが襲う。ラストの余韻の素晴らしさは、この飛躍の延長線上にある。