タイトル（原題も同じく）を考える。作品のアプローチは、よしながふみの『大奥』。男女逆転で描くことで更にみえてくる、命がけの仕事や、その社会的地位。母であり妻の彼女は戦場カメラマン。記録することの意味を、人生における仕事と家庭との比重を問い続ける。それは多分監督（男性）自身の切実な課題であろうが家族の理解を探る描写のみならず、自爆テロに向かう女性たち、アフリカのキャンプなどの画面設定はドキュメンタリーかと見紛う見事な緊張感。タイトルは平和と愛の象徴か。