年の離れた男たちの再生と成長のものがたり。

ウイリアム・H・メイシー初監督作品というので、なんとなくレンタルしてみた。

亡き息子を知る為に歌った歌が、ひとりの青年の心をうった。その歌が、バンドとしての演奏で、さらに人々の心に響く。かくいう、わたしもだ。わたしも惹きつけられた。

でも、ダメだ、と分かっていた。分かっていながら、唯一、息子を感じられる瞬間だったから…

ラストは決してハッピーぢゃないし、切ないし、ほろ苦いんだけど、何故か、清々しさが残った。いつまでも♬My Son〜ってのが、こだましている。

ぐさっと刺さった。やられたー、というか、観終わって、なんで、ウイリアム・H・メイシーは、これを撮ろうとしたのか？撮ったのか？撮りたかったのか？って、ことを考えてた。考えたってわかりゃしない。けど、考えてた。わかんないけど、こんな素晴らしい映画を作ってくれて、ありがとうと言いたい。