不死身だとハラハラしないよね？

　罪の意識を背負った木村拓哉演じる侍が、不死身の体にされて死にたくても死ねなくなり、杉咲花演じる娘の仇討ちを手伝うことになる、というストーリー。

　主人公が「不死身」の設定だと、「どうせ死なないんでしょ？」と思うから、スリラーとしては良いことなんてないと思う。
　斬り合いのシーンは何度もあるのに、気が抜けてしまった。
　さらには、斬り合いの見せ方も、刀を大振りさせてアップで撮影してるから、迫力があるように見えて、結局は何が起きてるのか判りにくいから、これによっても退屈さが増す。
　敵だと思っていた相手も、その背後にある巨悪に騙されたり狙われたりして、悪役の印象がモヤっとして定まらないことによっても退屈さが増す。
　剣の腕が立つはずの杉咲花の役も、結局全然活躍しないことによっても気が抜ける。
　そんな結果の作品でした。