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何者
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終盤手前までは、多くの人が直面する「就活」というものを、フィクションとはいえ現実的にありがちなエピソードを、作為的な手法を用いずに描く作品だと思って観ていた。 それは、やりたかったことでの挫折や、家庭の事情などの現実との妥協や、やりたいことが見つからないといった、同じ悩みを抱える現実の人の気持ちを大事に思えば普通のことなのだが、反面そんな「自然体」な映画は、観ていて面白味が感じにくいと思った。 特に、今の就活には当然のように存在する、ネットでの情報の収集や交換の描写は、なかなか映画的な画にはならないみたい。 終盤になって、作品の対象が「状況」から「内面」へと大きく転換するのだが、それに対してはまず「どんでん返しって、それまで作品を感じ取ろうと頭を使った努力が無駄にさせれることが多いよな」という感想。 でも、その終盤の展開で、佐藤健演じる主人公が学生時代に熱中していた演劇も、就活で自分を良く見せようとするテクニックも、他人の評価を心の中に密かに抱くことも、その他のもろもろの人間の日々の営みが「表現」であると言えそうだと思った。 信念にこだわるあまり少数にしか見られなくても、匿名の書き込みのように最初から誰かに見せるつもりがなくても、両者の違いは大差ないと言える。 人は誰でもあらゆる場面で表現をすることになる。 誰かの表現を受け止める側にとっても、たとえそれが自分への評価だとしても、まともに受け止める義務もない。 この作品では、他人の分析が悪いイメージで描かれていたけど、価値の押し付けにまで至ってないから、問題ないんじゃないかな? …などということを、他人様の映画の感想をこのように書いている私も自分に重ねて考えるきっかけになったという点では有意義な作品だった。 でもそうなら、就活の必然性はなくなっちゃうんだよなぁ…。
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