『リング』マイナス「ショックシーン」

　自分が呪われたと感じた登場人物たちが、その呪いの源が何かの謎を解いていくストーリーは『リング』（くしくも竹内結子のデビュー作）と同じ。
　ただし本作はショッキングな見せ場がないことが『リング』との違いで、じわじわと怖がらせることに専念することで『リング』の二番煎じではないことを意識して作られた作品のようにみえる。

　その結果はどうかというと、結局「見たいと思う物を見せてくれない」物足りなさを感じたのが正直な感想だった。
　特に、最後の最後になってしり上がりに怖さが判りやすくなっていくのを見せられたら、なおさら。