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鑑賞日 2013/12/09  登録日 2013/12/10  評点 70点 

鑑賞方法 映画館/大阪府/シネマート心斎橋 
3D/字幕 -/-
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《痴呆症800万人時代》のあるべき人情喜劇です。

長崎を舞台にした映画というだけでも心を惹かれてしまうが、『ニワトリはハダシだ』以来の待ちに待った森崎東の最新人情喜劇は、まさしく、日本の喜劇の“いまあるべきすがた”を示してくれる渾身の一作でした。

高齢化社会真っ只中の日本の現実に寄り添いながら、それでもユーモアと人情、シニカルさとペーソスを巧みに織り込んで、母と息子の人生を、あくまで前向きに描き出す。喜劇の職人・森崎東の面目躍如という感じで、観客席のお年寄りたちと一緒に笑い、泣かされてしまいました。

赤木と岩松の母子のナチュラルさも見事でしたが、原田貴和子の飾り気がなく、しかも健気な様といい、森崎演出が役者の巧さを十二分に引き出していると思えました。

そのほかにも、加瀬亮や竹中直人、松本若菜に長澤奈央、島かおりさんに長内美那子さんまで出てくるんですから、若い人もお年寄も楽しめます。それなのに、大阪市内はシネコンじゃないなんて!
映画館で、親子(家族)で観るべき映画を邪険に扱うようでは、映画館はますます衰退すると思いますヨ。