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羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来
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ここでは、前作で感じた既視感をいったん脇に置き、本作そのものについて書く。 前作が「人間対自然(地球)」を軸にしていたとすれば、本作は戦争――いや、「争い」そのものを直視する作品だ。冒頭から妖精たちを攻撃する存在が現れ、人間の武器を総動員して殲滅を試みる。彼らは誰なのか。物語はポリティカル・サスペンスの様相を帯びる。 そこには前作にあった「鉄」や「木」といった単純な属性対立はなく、戦争そのものに焦点が当てられている。 シャオヘイとともに、この争いを仕掛けた黒幕を追うのは、ムゲンの弟子ルーイエだ。本作は明らかに、戦争孤児となった彼女の物語である。 ルーイエは「果てしなきスカーレット」を想起させる、憎しみの塊のような存在だ。幼い頃に家族を失い、「甘える」ことを許されなかった彼女の怒りは、世界そのものへの復讐でもある。だからこそ、師匠ムゲンとも決定的にすれ違う。 その復讐心を巧みに利用し、敵は人間を殺めようとする。飛行機の墜落を阻止する場面のダイナミズムは、本作最大のクライマックスだ。 そして妖精を殺し、人間をも道連れにしようとした真の黒幕が、館の長老リンヤオであったという結末は、あまりにも現実的だ。 「スター・ウォーズ」のフォースのように、宇宙の均衡を保つ力として妖精の力を語りながら、実際にはそれを利用し、利益を誘導する――まるで武器商人のような存在である。 ムゲンの意思を継ぎ、妖精たちは人間の世界に紛れながら共存の道を探り続ける。前作が、自然側のフーシーと人間側のムゲン、その狭間に置かれたシャオヘイの物語だったとすれば、本作はそこに「武器商人」という新たな構造を持ち込んだ作品だ。 この映画を中国で公開すること自体が、すでに一つの賭けのようにも見える。 敵が「外」にいるのではなく、「守るべき秩序の内部」にいるという描き方は、体制の物語としてはきわめて危うい。 戦争は誰かの狂気ではなく、誰かの利益によって維持されている――その事実を、寓話の形で突きつけているからだ。 もはや我々の救いは、シャオヘイしか残されていない――そう実感させる一本である。
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