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鑑賞日 2026/01/08  登録日 2026/01/09  評点 55点 

鑑賞方法 VOD/Disney THEATER/レンタル 
3D/字幕 -/字幕
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欲望という影が忍び寄る

監督はその後『モアナ』を撮るジョン・マスカー。
過去に二度も観ているが、なぜかほとんど記憶に残らない作品だった。

しかし本作は、当時低迷していたディズニーを復活させる転機となった作品だという。一昨年に観た際の自分のレビューを読み返すと、この物語を一種の不条理劇として捉えており、映画全体の明るさとは裏腹に、どこかギクシャクした展開を指摘している。

それも無理はない。ディズニー映画といえば、かつては美しいお姫様を中心に据えた物語が主流だったが、『リトル・マーメイド』以降、主人公がもがき苦しむドラマへと舵を切っていく。本作もその流れの中にある。そこには、ディズニーの一部として始まったピクサー、ひいてはジョン・ラセターやスティーブ・ジョブズの影響が色濃く反映されていると言われている。

物語は王子と貧しい黒人の少女のラブストーリーだが、二人は長い時間カエルのままで過ごす。一方で、彼らを陥れた影の魔法使いは執拗に二人を追い詰め、突き落とそうとする。この「影」とはいったい何なのか。

やがて二人は人間に戻るため、森に住むママ・オーディと出会い、決定的なメッセージを受け取る。「望むものではなく、本当に必要なものは何かを考えなさい」。その言葉によって目覚めた二人は、魔法使いドクター・ファシリエと対決する。

ファシリエの「影」は、人間の欲望そのものだったのだ。欲望という呪縛を振り切ることで、二人は再び人間へと戻る。そのきっかけを作るのがホタルである。彼の献身的な行動は、悪魔のように忍び寄る影から二人を守り抜く。ここにもまた、大きな感動がある。