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プラハの春 不屈のラジオ報道
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ドラマの複雑さを補って余りある、映像の素晴らしさを感じた。映画としてレベルの高い作品だ。当時の映像を活かすために、映像をオフカラーにするなどのほか、ロウソクの行進(俯瞰)、カビたパンを焦がす反復、暖炉の薪(兄と弟の反復)、これらのシーンがとにかく見事だ。 その表現の先には、弾圧された主人公らのかたい表情から読み取れる。主人公は、政権によって反政府ラジオ局に送り込まれた放送技術者である。彼はスパイとして潜り込み、やがて告発者になることを命じられる。 ここには、ミラン・ヴァイナー(反体制人物を招き、大統領の汚職を告白させた)という革新的アナウンサーが、管制されたラジオ放送を一気に市民向けに広く情報を広めていて、独裁政権から睨まれている。スパイでここに入った主人公は彼らの行動に感化されるが、上層部からの司令で内部告発を迫られる。ともに働く女性編集者のヴェラと親しくなるがそれを裏切ってしまう。 ところが時のスヴォボダ大統領が汚職で辞任すると、国民から支持されるドゥプチェク(人間の顔をした社会主義運動)が政権に立つことで「プラハの春」が起き、独裁政権は崩れる。しかし自由は、ほとんど猶予なく踏みにじられる。 彼らラジオ局の活動家は、上層部の圧力に屈することなく、命がけで放送を続けるため、他国の大使館や廃墟などを使って最後の最後まで放送を続ける。当時、情報がラジオに制限されていた時代に、協会で祈りを捧げながら緊迫した都市戒厳の実況を聞き入るシーンなどが胸に迫る。 映像とは裏腹に、時々レコードから流れる英語の曲が印象的でもある。この効果は、いかに弾圧をはねのけるか、という印象を見るものに与える。暗く抑圧的なドラマを効果的に明るくする。 ところが、かつて自由で明るい音楽を世界に発していた西側が、いまやこの当時のプラハを弾圧するがごとき独裁政治を推し進めている。当時のソ連と今の覇権国がまるで同じに見えてくる。
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