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ヒポクラテスの盲点
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タイトルの説明。医学の祖・ヒポクラテスは「害をなすなかれ」と言った。ところがワクチンを盲目的に接種させることで多くの被害者が出ているのに政治は知らん顔だった。まさに政治が国民に害を与えたのだ。 この映画の主人公である福島雅典教授の目線を中心に、ワクチン接種に疑問を抱く医師たちが連携する。特に3回めのワクチン接種と死亡者の分布がデータで示されることで、ワクチンそのものが害を及ぼすことが示される 自身が理学博士でもある大西隼監督(東大)は、被害者側の意見に寄り添いながら、厚労省やワクチンを推奨した側の意見も集めようとするがほとんどが拒否された。そんな中、唯一取材に応じた医師は、感染を予防するための手段として一定の被害は仕方がないという。ここがポイントだと感じた。 パンデミックを阻止したい側と、それによる被害を天秤にかけることなどできないが、多くの命を救ったはずのワクチンの効果を検証もせずやみくもに接種させることに問題があったのではないか。特に免疫力の強い若い世代への投与は必要なかったとも言われている。 この映画はドキュメンタリーではあるが、福島雅典教授を主人公とするドラマとして優れている。政府厚労省と自民党への献金が突出する医師会の暴走を止めるために、民間医療の前線で戦う医師たちを結集する様は、巨大権力へ戦いを挑む戦士のようだ。福島教授はこの状態は「知性の崩壊」といい、戦前の日本が敗戦に向かうときの「失敗の本質」をえぐる。日本は大きな力を推進すると、それに問題があっても止められない。 もしこの素晴らしい映画に補足する点があるとしたら、ワクチンの経済性だろう。利害と損失という医療の現実とは別に、ワクチンが政治家への利益になっている可能性もある。政治家もなんでも黒塗りにする官僚も傷つかない仕組みで、死者が出ても謝罪する責任者もいない。倫理的な問題を突き詰めるとき、政治と金の問題に踏み込めればなお良かったと思う。 それを差し置いてもなお、この映画は大傑作である
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