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ローズ家~崖っぷちの夫婦~
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偶然「アニー・ホール」を見直した直後にこの映画を観た。賛否両論のジェイ・ローチ作品だが、「オースティン・パワーズ」などで培ったコメディの感覚を期待すると印象はまるで異なる。 稼ぎ頭だった父親が失脚し、代わってレストラン経営で成功した妻が家庭を支配する。いわば男女の立場が逆転する物語。「ラ・ラ・ランド」や「(500)日のサマー」「ブルー・バレンタイン」「マリッジ・ストーリー」を思わせる構造である。 放任気味の母親に育てられた双子が、主夫となった父の影響でマッチョで自立心の強い子供に変化していくくだりも興味深い。主人公の二人とその友人たちを巻き込んで物語は軽妙に進むが、脚本に「女王陛下のお気に入り」「クルエラ」「哀れなる者たち」のトニー・マクナマラを起用したことで、単なるコメディではなく、極めて内省的で不穏な世界へと転化している。 面白い映画だが、決して笑えない。 愛憎が膨張していく果てに、妻が大切にしているガスレンジを夫が破壊する場面がクライマックスを迎える。二人は仲直りするが、着火の瞬間で映画は終わる。火を点ける行為そのものが、再生と破壊の両義性を象徴している。 夫である建築家がデザインした美術館が大嵐で崩壊するシーンは、この家族の脆さを暗示する。スケールの大きな幻想はもはや制御不能なバブルのように膨張し、崩壊する。家族も人間関係も同じだ。幻想に支えられているうちはよいが、経済的な破綻が訪れた瞬間、すべての関係は瓦解していく。
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