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七人の侍
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何度も観た映画だが、見るたびに新鮮さを感じる。 町山智浩さんが「午前十時の映画祭」で語っていた解説に、胸を打たれた。侍たちが若い勝四郎を守ろうとすることについて、戦後10年にも満たない時期に作られたこの映画には、戦争で若い命を失ったことへの反省が込められているのではないか、というのだ。まさに、この映画は負け戦の映画である。「勝ったのはあの百姓たちだ」という勘兵衛の言葉には、極めて普遍的な意味が宿っていると思う。 晩年の黒澤作品は、人物の表情にカメラが寄ることを避ける傾向があった。しかしこの映画では、俳優の熱気あふれる表情が大写しにされる。三船敏郎さん演じる菊千代が侍たちを罵るシーン、津島恵子さんの志乃が勝四郎に詰め寄るときの目の輝き、そして何より志村喬さん演じる勘兵衛の表情の変化。厳しく、また微笑ましく――勘兵衛という人物の寛容さが、志村さんの演技にあふれている。前作『生きる』では全く異なる人物を演じた志村さんの凄みを感じさせる場面だ。 今さらこの映画に何かを書き加えることはできない。しかし、リマスタリングに尽力されたスタッフの皆さんには、ただ感謝するしかない。オープニングの字幕から神々しいほどに美しい映像と音声。音声の悪さは当時も批判の的だったらしいが、黒澤がよりリアルに表現する狙いだったという。しかし今回のリマスタリングで、とても聞きやすくなったのはありがたい。 日本の財産とも言えるこの映画が、より多くの人に鑑賞され、若い世代にもその価値が伝わることを心から祈る。
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