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能登デモクラシー
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「はりぼて」の続編と言っていいかもしれない。地方自治の杜撰な現実は日本全体の鏡だ。 まず、これは映画として映像としても優れている。湖面の”ボラ待ちやぐら”を象徴的に映すほか、2016年から始まった取材の過程で2024年1月に震災が来る。このシーンで自分は涙が出た。被災地の映像で音を消す。滝井さんとの連絡も途絶え緊張が走る。奥様の順子さんと再会したシーンにリアルがある。 地方過疎地の現実をさらりと伝えながら、本質はボランティアで活躍する滝井さんと無風の地方政治の対立をえぐる。しかし、その手法は極めて穏やかだ。滝井さんが発行する「紡ぐ」というチラシと無風の地方議会をモンタージュする。 映画鑑賞中、猫が何度も映され劇場はその和やかなシーンに笑い、常軌を逸した政治家たちの言動に失笑する。しかしここは笑い事ではない。日本全体の政治が権力者の思うままに進行しているからだ。 しかし五百旗頭監督は、この両者の対立の見えない火花に油をそそぐことはしない。滝井さんという元教師がボランティアで働き続ける姿をそのまま流すだけ。滝井さんも同じ町に住む者として、強い憤りを抱えてはいるものの、牙をむき出しにするような姿勢を見せない。このあたりの切り口が見事。 失笑に包まれる劇場は、五百旗頭監督が直接吉村町長に質問をするシーンに息を飲む。「これからも見守りますから」という監督の言葉を受ける町長に不用心な笑顔もまた複雑だ。 「能登デモクラシー」がテレビで放映されて町議会は混乱する。あとは「はりぼて」と同じ、町長と議員の馴れ合いを笑い者にされて終わる。二元代表制は全く機能していない。
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