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気狂いピエロ
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夫婦喧嘩の映画らしい。ゴダールとアンナ・カリーナが離婚したあとに作られた映画は、ゴダールのアンナに対する愛情表現と自己否定を描くものだそうだ。これは解説がないと全くわからない。 評論家から映画監督となったゴダールは家で映画の話しばかり。10歳年下のアンナはゴダールにうんざりして夫婦喧嘩が絶えなかったらしい。そしてこの映画はそうした状況をそのまま映画にした作品らしい。理屈で考えるゴダールと感性で考えるアンナの噛み合わなさがこの映画に示される。だから何だ?という映画なのだ。 途中でアメリカと中国の対立をほのめかすようなシーン、アンナが中国女に扮してコミュニストを自負するシーンも夫婦対立の延長だ。夫は妻を無知だと思い、妻は夫のことが理解できない。そのうち妻はほかの男と浮気し、夫がそれを見つけて妻を射殺する。妻のダイイングメッセージは「ピエロ」。自分で自分を知的だと思っていても、結局は道化師の「ピエロ」と同じよ、と言われてショックを受けた夫は自らダイナマイトを体に抱いて爆死する。 お互いが理解あえないという状況を大きなスケールで描いたドラマということか。 顔を青く塗るのはゴダールが愛国者であることを意味し、映画全体がトリコロールの白青赤で構成されるのは、まさにフランス国旗を象徴している。 ゴダールが情けない自分を表現し、アンナへの愛を示した作品だと聞くとわかりやすいが、どれがどうした?という気持ちにもなる。 「だから何?」
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