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逃走(2025)
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50年近く逃亡していた「東アジア反日武装戦線」の桐島聡が、死に際に実名を公表後すぐに亡くなったのが去年、そして足立正生監督がこの映画を10日で撮って公開したのが1年後。「Revolution+1」で驚かせた80歳を超える足立監督のエネルギーが衰えを見せないことへの驚き。 あくまでも個人的に感じたことだが、桐島聡が足立監督の「Revolution+1」を目にしていたのではないか?という仮説に立つと、この映画を足立監督が取り上げたことの説明がつく。これはあくまでも仮説だ。 桐島が50年偽名で過ごしてきたことは、彼が死に際で本名を名乗ることの説明にはならない。もしこのことに理由をつけるなら、足立監督の作品で元首相を銃殺した男と、彼が存在した組織行動に重なる部分はあるだろうか。 桐島や彼らを取り巻く使命は当時必然だった。人の命を奪わないテロとして活動してきた彼らに誤りが生じて次々に仲間が謙虚され孤立化する桐島と、家族が宗教団体に盲信して孤立化することは同じなのではないか。 この映画の中で、ひとりで過ごすことが自由だと思ったら、それはそれで抑圧されるものだというようなセリフがある。この社会は底が抜けて、どんな立場の人たちも孤独なのだ。50年逃走し続けた桐島もまた同じ孤独の中にいたはずだ。そんな彼の晩年に勇気を与えたのが足立正生監督の作品だとしたら、すべての歴史が繋がり合う。 足立監督が30年逃走し続けたことと、前作で革命を起こそうとしたことに桐島が反応して実名を公表後に亡くなったとしたら、本当に闘争に飼った彼を祝福するほかない。 桐島は目に見えないメッセージを足立監督に送っていたのではなだろうか。
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