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オズの魔法使
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とにかくスケールの大きな作品だ。紆余曲折があって、この映画が企画されて出来上がるまでスタッフの交代劇などもあったようだが、カラーのシーンの美しさは何度見ても圧倒される。 昔見た感覚と異なる部分がいくつかあって、まずドロシーに両親がいないということ。彼女は最後カンザスの家に戻ってエムおばさん(アンティ・エム)に感謝するが、親のいない少女が様々な経験の中で想像の世界に入り込むことは想像できる。そのきっかけとなるのが大家の女性ガルチ。この女性がオズの世界で緑色した悪い魔女としてドロシーに立ちはだかる。 最後、オズに会うために何度も障害を乗り越えるドロシーだが、大魔王オズが実は人間で、しかもカンザスに住む占い師のマーベル教授だった、というオチは驚きだ。魔王が人間である。そして興味深いのは、支配者から解き放たれた野獣たちは、それまで盲目的に従っていたのに、支配者がいなくなると手のひらを返したように態度を翻す。まさに社会そのもの。盲目的な支配に屈する獣たちはまさに人間そのものだ。 ドロシーと三人の仲間たち、そしてトトという子犬が示す物語は、夢と現実を行き来する極めて道徳的な話しだ。脳と勇気と心という三位一体となり人間を人間たらしめる根源的な部分。それをこの映画はドロシーの立場で三人を思いやるという展開になっている。 「ジュディ」という映画の彼女を思うと、幼い頃から映画会社にこきつかわれて薬漬けになる少女の思いに胸が痛む。そしてこの映画で有名な「虹の彼方へ」が、「ジュディ」の中で歌えなくなるという晩年に思いを馳せる。
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