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若草物語(1964)
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美しき四姉妹が当時の社会風俗を描く。大阪から三人姉妹が、東京で家庭を築いている長女の家に転がり込む。父親の後妻と折り合わず、三人とも東京で家と仕事を見つける。あとは三人娘の恋愛ものだが、次女(浅丘ルリ子さん)と三女(吉永小百合さん)が同じ男(浜田光夫さん)を好きになることで、話が混乱してゆく。 完成前の旧国立競技場など、当時の風景をあらゆる角度から撮影していて、それだけでも貴重なフィルムだ。混雑するデパートやスキー場、あるいは当時の銀座や日比谷あたりの町並みが映される。 四姉妹それぞれが不思議な恋愛関係に落ち、それぞれの違う価値観でお互いを認識しあう。金持ちの男か、貧しいけれど優しい男か、携帯電話もパソコンもない時代のデートの待ち合わせ方法など、あらゆるシーンが今見ると新鮮だ。間借りした家の大家さんとのやりとりなども大いに笑わせる。 時折映されるデモ行進のシーンも迫力がある。初任給15,000円の時代の海外旅行にどれだけお金を貯めれば行けるのか、と考える末娘(和泉雅子さん)の屈託のない姿なども魅力的だ。高度成長前夜のソワソワした感じと、労働者中心の社会が美しく描かれる。 長女が嫁ぐことになったブルジョア家庭も、非現実的でありながら、当時の労働者階級にとっては憧れでもあったことだろう。 四人の姉妹がそれぞれの連れ合いのことを考えて、それぞれの社会階級に飲み込まれてゆく過程が描かれる。 昭和中期、その後の彼女たちの物語があっても面白いのではないか。
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