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エマニュエル(2024)
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1974年の「エマニエル夫人」とはまるで違う。この映画の冒頭のシーン、飛行機の中でエマニュエルの足元が写される。これは1974年の映画にも似たようなシーンがあったので、それを連想させるがまるで異なる。 この映画は、主人公のエマニュエルが抑圧の中で過ごす時間を延々と映す。彼女はホテルを評価する立場で香港の高級ホテルに潜入する。素晴らしいホテルではあるが、彼女は支配人(ナオミ・ワッツ)のあら捜しを会社から求められるが糸口がつかめない。そのうち地元の若い娼婦と「嵐が丘」をきっかけに接近するなど、抑圧された性欲を密かに解放しようとするが至らない。そこに毎晩部屋で寝泊まりしないVIPのシノハラというダム建設の技師と知り合い惹かれてゆく。 大きな台風もスペクタクルに書き換えられ演出するホテルが停電し、その原因をシノハラから密かに教えられたエマニュエルは、彼から「外に出ろ」とヒントを与えられる。 50年の時を経て女性(に限らずだが)性欲の矛先が大きく変わるものかと感心する。かつて男性に支配されるままだったエマニュエルは、社会的にも大きな責任と負担を背負い、男性と対等に価値を見つめ合う。 素晴らしいことだ。 しかし、ここでは彼女の欲望はずっと抑圧され、会社からの要求に応じるチャンスをモノにできず、彼女はシノハラのもとへとホテルを飛び出す。自由を獲得したのだ。 性の在り方だけでなく、女性の存在も社会の要請によって大きく変わることをこの映画はうまく描いていると思う。
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