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はりぼて
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コメディアンの王様チャップリンは「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」と言ったが、このドキュメンタリーの言わんとするところはまさにこれ。この映画は極めてうまく練られたコメディに見える。予告編を見ただけでも面白い。この映画、あるいは報道のおかげで人生を狂わせた政治家も多かろう。 これを見て失職した地方政治家を「ざまぁみろ」とは思わない。とても遺憾だし、納税者の立場からすると心苦しいが、なぜこういう人たちが存在し、有権者に支持され、地方政治を司るのか。つまりこれは日本人そのもの、もっと広く言えば人間の欲望をそのまま示す。権力に着けば誰もが傲慢になる。傲慢さは自らの罪も見えなくする。 議員報酬を値上げする、という議案が映画の最初に示されるが、それ以上に不正な遊興費が税金で払われていたというのはいかにもこの国にありそうな話題だろう。これは仕組みの問題なのである。何をやってもダメなときはシステムを壊すしかない。 政治家が次々と頭を下げ、カラスやニワトリが声をあげる。この愚かな国家を代表するようなドラマは、富山市だけの話しではなく、目の前にある同じ現象を重ねるべきだろう。 監督が話していたことは、この映画を地元で上映しても誰も笑わないという。しかし映画にも出てくるが、大物政治家が地面に頭をこすりつけて土下座するのを見て、年配の女性が「もうゆるしてもいい」と発言する。こういうシーンも重要だ。謝れば許される。反省なしで。 有罪判決を受けた方々のその後を知りたい。彼らが本当に反省して、別次元の生き方をしているようなら支持したい。しかしこの国は元の木阿弥。きっとまた同じ亡霊が蘇っているのではないだろうか。
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