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鑑賞日 2018/11/06  登録日 2018/11/18  評点 68点 

鑑賞方法 映画館/宮城県/イオンシネマ名取 
3D/字幕 -/-
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お金で幸福は買えないという命題

 お金と幸福という基準の違うものを天秤にかけるという永遠の命題。お金で幸せは買えないことはわかっていても、お金がないと幸せになれないと思ってしまう。お金というのは幸せを買うための手段だったり、事業成功の結果だったりしたはずなのに、いつの間にかお金を増やすということが目的になってしまう。人が陥るお金も問題の答え、お金で幸福は買えないという解答は誰もが知っているのに、相変わらずその問題が提起されてしまう。考えるに、映画を観ることを楽しんでいたはずなのに、まあ数多くの映画を観たいと思うまではいいけど、そのために予定を立てたり予定を捻じ曲げたり映画記録を残そうと躍起になっている自分自身の姿に疑問を持ってしまいました。それでも宝くじに当たったことや億万長者の友人など設定の楽しさがこの映画を面白くしていました。佐藤健のダメ男加減もよかったし、池田エライザのダメ女加減もよかった。大友監督は時にメガヒット作品を生み出すけど、これは万人受けはしなさそうな映画だなあ。

あらすじ:図書館司書の一男は、兄の残した3000万円の借金の返済に追われていた。ある日商店街のくじ引きで手にした宝くじが当たり3億円を手にする。しかし高額当選者への注意喚起やネット情報から不安になり、大学時代落研で一緒だった九十九の元を訪れる。九十九はネット事業売却で億万長者となっていた。お金の価値を知るためにとりあえず使ってみようと提案され、九十九のマンションで華やかなパーティが開かれるが、目覚めれば3億円と九十九が消えていた。九十九の行方を追うために、九十九の事業のパートナーだった各人を訪ねるが、お金に翻弄されつつもお金を振り回している人たちを見せつけられるのだった。そんななかお金の価値と本当に欲しいものに次第に気づいていく一男だった。