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山口智子

  • Yamaguchi Tomoko
  • 出演
本名 唐澤智子(旧姓:山口)
出身地 青森県弘前市の生まれ
生年月日 1964/10/20
没年月日

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略歴

栃木県栃木市の生まれ。青山学院女子短期大学を卒業後、1986年の東レ水着キャンペーンガールなどを経て、NHK連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』88の旅館の若女将になるヒロインに選ばれ、女優としてデビューする。以後、フジテレビ『同・級・生』89、『もう誰も愛さない』91、TBS『結婚したい男たち』91などを経て、92年の山田大樹監督のコメディ「七人のおたく」で映画初出演。ウッチャンナンチャン、江口洋介らが演じるおたく集団にひとり混じった今ふうのOLに扮する。溌剌とした明るさと題材がここから急速に噛み合い、野際陽子と嫁姑の丁々発止を演じたTBS『ダブル・キッチン』93、お受験ママが悪戦苦闘する同局『スウィート・ホーム』94、大人の友情と恋を描いたフジテレビ『29歳のクリスマス』94などのテレビドラマで次々ヒロインをつとめ、一躍人気スターの仲間入りを果たす。映画は、渡邊孝好監督「居酒屋ゆうれい」94で、萩原健一の後添いとなって店を切り盛りする女の可愛さと翳りの二面を好演し、報知映画賞新人賞を受賞。また、岩井俊二監督の意欲的中編「Undo」94では、ある強迫観念にとらわれた妻という異色の役を演じるなど、“連ドラの女王”の地位に安住しない姿勢を見せる。95年、デビュー作『純ちゃんの応援歌』での共演以来、交際が続いていた唐沢寿明と結婚。同年の三谷幸喜脚本のフジテレビ『王様のレストラン』で、天才的なセンスを持つフレンチのシェフを演じ、連ドラクィーンの座をより強固なものとする。続く北川悦吏子脚本の同局『ロングバケーション』96では、木村拓哉演じる年下男性と共同生活する三十路のモデル・南役。喧嘩友達的な関係が恋愛に変化するじれったくも甘酸っぱい展開が視聴者の心を掴む。同性も憧れるカラリとした魅力、コメディとロマンスを同時に表現できる現代女優らしさの頂点を極めるが、これ以降は休業状態に入り、CM出演、エッセイ執筆、紀行番組など、ごく限られた機会でしかマスコミに露出しないようになった。2004年のTBSの単発ドラマ『向田邦子の恋文』で久々に女優復帰するが、以降もドラマ出演はなく、08年の宮崎駿監督「崖の上のポニョ」で主人公のポニョと出会う少年の母親の声を演じたほかは、同様にCMや自ら企画・取材等も手がける紀行ドキュメント番組などに近年の活動は限られている。同年代の女性から変わらぬ支持を集める一方、本格的な女優復帰が待たれる。

キネマ旬報の記事

1996年5月下旬特別号

巻頭特集 がんばれ!日本映画 スクリーンを彩る若手女優たち:山口智子

1995年9月上旬号

インタビュー The Face '95:山口智子