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佐藤寛子

  • Sato Hiroko
  • 出演
本名
出身地 福島県で生まれ、神奈川県育ち
生年月日 1985/02/17
没年月日

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略歴

福島県で生まれ、神奈川県で育つ。女優の世界に憧れてオーディションを受け、合格。すぐに大きな仕事はなく、地道に演技のトレーニングを積む。女優デビュー作は2002年リリースのオリジナルビデオ『スケアー・地獄の課外授業』。テレビ朝日『仮面ライダー555(ファイズ)』03などにも脇役で出演するが、先に知名度を定着させたのは水着のグラビアで、デビューした02年に最初の写真集『Peeka Boo!』を発売。腰のくびれの美しさが際立つボディラインで注目を集める。中学・高校で生徒会長をつとめたという“優等生”イメージとの相乗効果で、数多いグラビアアイドルの中でもトップクラスの人気者に。03年には4冊、04年には5冊の写真集を出し、いずれもヒットを記録。人気の出るスピードが早いだけファンの支持の移り変わりも激しいグラビアの世界で健康的なプロポーションと清潔感を保ち続けた努力は、のちにつながる糧となる。また、笑顔よりも翳りのある大人びた表情に魅力があったのはアイドル時代の特長。04年、平山夢明原作の実話怪談シリーズを映画化した星野義弘監督「『超』怖い話A・闇の鴉」で映画初主演。恐怖現象が連鎖する街から逃げる女子高生・奈緒を好演する。作品自体も濫造傾向にあった当時のホラー作品のなかで水準以上の評価を受ける。以降は徐々に女優業に活動の中心を移し、「東京フレンズ The Movie」06などの映画、日本テレビ『あいのうた』05、テレビ朝日『富豪刑事デラックス』06などのドラマに出演。07年には青山円形劇場『櫻の園』で初舞台を踏む。この年、2年ぶりとなる写真集『PORTRAIT』を発売。初のセミヌードを披露して清純派から卒業。釣田泰監督のアクション「花のあすか組 NEO!」08の敵役、小沢仁志監督「インモラル・凍える死体」08の女刑事役などを演じたのち、かねてからオファーのあった石井隆監督より新作脚本を渡され、出演を決める。演じたのは「ヌードの夜・愛は惜しみなく奪う」10の、出口なしの状況から復讐で過去の清算を図る犯罪一家の娘・れん。フルヌードへの挑戦が話題を呼んだが、話題性を上回る熱演を見せ、多くの女優を輝かせてきた石井作品の新たなヒロインとなる。同作でヨコハマ映画祭新人賞を受賞。コラムなどを自ら執筆する聡明さも持ち合わせている。

キネマ旬報の記事

2010年9月下旬号

FACE:佐藤寛子