アメリカ・コネティカット州生まれ。12歳でアマチュア劇団の舞台に立ち、大学卒業後プロの舞台女優として活躍。32年、「愛の嗚咽」で映画デビュー。第3作「勝利の朝」でアカデミー主演女優賞を獲得し、以降も「招かれざる客」(67)、「冬のライオン」(68)、「黄昏」(81)でも主演賞を受賞。個人で4度主演賞を得たのはアカデミー賞史上彼女しかいない。私生活では「女性№1」(42)から9作品でコンビを組んだスペンサー・トレーシーと公私共に親密な関係を続けた。若い頃からインタビューや私生活の公開を拒否し、ハリウッドの中でも独自の生き方を貫いた異色の存在。だがその演技は誰もが認める不世出のスターである。