奈良県大和郡山市の生まれ。ファッション雑誌『Olive』の専属モデルとして芸能界入りし、1994年の金子修介監督「毎日が夏休み」で女優デビュー。大島弓子の少女漫画を映画化した本作で、出社拒否の義父と何でも屋を開業し働く喜びに目覚めていく不登校の少女をさわやかに演じて、日本アカデミー賞、ヨコハマ映画祭、山路ふみ子映画賞などの各新人賞を受賞した。翌95年には大江健三郎原作、伊丹十三監督の「静かな生活」に、障害者の兄を持つ妹役で出演。97年の清水厚監督「ねらわれた学園」で映画初主演し、同年のテレビ東京のドラマ『エコエコアザラク』でも、黒魔術を駆使する女子高生の主人公・黒井ミサに扮するなどして脚光を浴びた。翌98年には上野勝仁監督による劇場版「エコエコアザラクⅢ／MISA THE DARK ANGEL」も公開。その後は飯田譲治監督「らせん」98の山村貞子役をはじめ、「うずまき」「蛇女」00などホラー映画への出演が相次ぐ。また01年の塩田明彦監督「ギプス」では世話役の女を魅了する、ギプスをはめた魔性の美女を演じた。そのほか、じんのひろあき監督「もう、ひとりじゃない」98で主演。「STACY」「ゴジラ・モスラ・キングギドラ／大怪獣総攻撃」「人間の屑」01に助演する。2002年にプロサッカー選手・奥大介と結婚し、同年に長女、翌年に次女を出産。その間は休業状態だったが、05年のオムニバス「稲川淳二のあなたの隣の怖い話・夏の怪」内の「約束」で映画復帰。06年の「ハミングライフ」の助演を経て、07年に押井守が原作・監修をつとめたオムニバス「真・女立喰師列伝」の一編「ASSAULT GIRL ケンタッキーの日菜子」で主演する。押井守自ら監督したSFテイストのエピソードで、成層圏から2052年の地球に降り立つ女大佐をクールに演じた。09年の「アサルトガールズ」でも再び押井と組み、仮想世界の荒野で巨大モンスターを狙う女ハンター役で出演。ほかの近作に山口雄大監督「激情版・エリートヤンキー三郎」09、毛利安孝監督「おのぼり物語」10がある。