「拳銃と目玉焼」の安田淳一監督が東映京都撮影所の特別協力のもと自主制作した時代劇コメディ。密命を受けた会津藩士・高坂新左衛門が長州藩士と刃を交えるや、雷が落ちて気絶してしまう。目覚めると現代の時代劇撮影所にタイムスリップしていた。戻る術が分からない高坂は「斬られ役」として第二の人生を切り拓こうと奮闘する。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』などの時代劇に多く出演する山口馬木也が高坂新左衛門を演じた。2024年8月17日に池袋シネマ・ロサの一館のみで封切られたが(8月30日から川崎チネチッタでシーンを追加した「デラックス版」が上映スタート)、口コミで評判が高まり、同年9月13日からギャガの共同配給によって新宿ピカデリー、TOHOシネマズ日比谷ほか全国100館以上で順次拡大公開。結果として10億円を超える興行収入となり、第48回日本アカデミー賞では最優秀作品賞、最優秀編集賞(安田淳一)を受賞した。