有名バレエ学校に通う才能豊かな若きバレエダンサーのサム(ジュリエット・ドハーティ)は、自身がプリマを務める演目『赤い靴』の公演間際、憧れの存在で同じくバレエダンサーだった姉の訃報を聞き、ショックのあまり踊れなくなってしまう。精神的に大きな傷を負い、自堕落な暮らしを送る中、万引きによって社会奉仕活動を課されたサムは、かつて通っていたバレエ学校で清掃員として奉仕活動をすることになる。初めは身近にバレエが存在することにうんざりしていたサムだったが、当時のライバルで密かに恋心を抱いていたダンスパートナー、そして今も変わらず少年少女を厳しく鍛え上げる師との再会を通じて、バレエへの深い情熱が蘇ってくる。だが、再びステージに立つには、過去のトラウマが大きな壁となっていた。そんな時、今年も『赤い靴』の公演が決まり、サムの心は激しく揺れ動く……。