ブラジル生まれの歌姫フロレンシア(アイリーン・ペレス)は、20年ぶりに母国の街マナウスの歌劇場で歌うため、アマゾン川をさかのぼる客船“エルドラド号”に乗り込む。だが彼女の真の目的は、ジャングルに消えた“蝶ハンター”の恋人クリストバルとの再会だった。様々な乗客が乗り合わせる船で、フロレンシアは、彼女の伝記執筆を希望するジャーナリストのロサルバ(ガブリエラ・レイエス)と出会う。その姿は、どこか自分の若い頃を思わせた。やがて、嵐に揉まれながらもマナウスに到着したエルドラド号だったが、コレラ流行のため、下船を禁じられてしまう。フロレンシアは蝶に姿を変え、その魂を恋人の元へ旅立たせる……。