1992年、韓国・釜山の旅館「トンソン荘」の一室で殺人事件が発生。旅館のアルバイトの男が恋人を連れ込み、その部屋で殺害したのだ。男は逮捕されるが、心神耗弱による無罪を主張。しかし、無期懲役の判決を言い渡され、仮釈放の1年前に自ら命を絶つ……。男は隠しカメラで部屋の様子を撮影していた。殺害の一部始終が収められたビデオは、その残虐性から当局によって封印されるが、検事の間で話題になったのは、殺害の様子ではなく部屋の鏡に映っていたものだった。それは、男でも恋人でもなく、そこにいるはずのない“何か”の姿。取材班は真相を突き止めるべく調査を開始。その様子を記録映画としてカメラに収めるのだが……。