柏市にある長全寺は住職の武川広徳(川原英之)のもとに相談に訪れる人々や、樹齢400年の樹木や阿吽像などの景色を楽しむ人、祖父に世話になったとお墓を磨きにくる若者などで活気に溢れている。ある日、新人僧侶の深山晧静<みやまあきしず>(神森仁斗)が修行のため、長全寺にやってきた。深山は、先輩格の小田学生(本多摂)や血気盛んな木下康行(川瀬忠行)と日々のお務めに励むなか、江戸時代から連面と受け継がれてきた裏のお務めがあることを知る。それは「説法頭巾」。柏市民の安寧が崩れたとき、僧侶たちは頭巾をまとい、すぐさま駆けつけ、読経と説法で犯罪や事件を未然に防いでいたのだ。若き僧侶たちも黄色や黒色の頭巾をまとい、喧嘩や不法投棄、空き巣などを未然に防いでいくが……。