高校3年生の高橋アサミ（加藤小夏）は、元財務省の父・高橋陽一郎（川本成）の影響もあり、政治に対し人一倍強いイデオロギーを持っている。政治経済の授業では疑問に思ったことを先生に問いかけ論破。また、外部相談役の二階堂議員（萩野崇）から注意を受けても、自ら調べ辿り着いた答えを曲げることはなかった。だが、女子高生のアサミにこの国を救えるわけもない。彼女がいまできるのは、父の他界後に面倒をみてもらっている親戚の長内銀次郎（モト冬樹）・美津子（かとうかず子）夫婦の店や、衰退していく商店街を少しでも盛り上げることくらいであった。当初はアサミをクラスの厄介者だと思っていた同級生の安倍（北川尚弥）や中谷（定本楓馬）も、少しでも自分たちの未来を明るくしたいと奮闘するアサミの姿や行動を見ているうち、次第に彼女を応援するようになってゆく。そんなある日、アサミと中谷は商店街のお祭りを取材してもらおうと地元の若手新聞記者・荒畑（高橋健介）に掛け合いに行く。その帰り道、元戦隊ヒーローとして活躍していたタレント議員の武藤（蒼木陣）と遭遇。またとないチャンスと思ったアサミは、武藤に駆け寄り「総理大臣に会わせてほしい」と直談判。その出会いをきっかけに小さな波紋が、やがて大きな波紋へと広がってゆく……。