出産後に子どもへの愛着や不安のために産後うつを経験したチュ・サンミは、偶然目にした北朝鮮の孤児たちの映像をきっかけに、秘密裏にポーランドへ強制移送された戦災孤児たちの記録を知る。1950年代、自国も厳しい状況のなか、ポーランド人教師たちが異国の孤児たちを我が子のように受け入れ、朝鮮の子どもたちも彼らを親と慕った。チュ・サンミは、10代で命がけの脱北を経験した大学生イ・ソンとともにポーランドを訪れ、教師たちと出会う。彼らは泣きながら、子どもたちを懐かしく思い出す。その後、朝鮮に送り戻された孤児たちの行く末は? 旅の途中、イ・ソンは涙を流しながら、今も北朝鮮にいる家族のことを語る。