日本での平凡な生活に飽きたキョウコ(大橋美奈子)は、家族も婚約者も振り捨て単身アメリカにやってきた。一方日系3世のケン(ケン・ナカガワ)は、工場で掃除のアルバイトをしながら、ロックバンドで成功を夢見ているが、無口な性格が災いして恋人にふられてしまう。ある日、日本食レストランで皿洗いのアルバイトをしながら英語を勉強しているキョウコは、友人のウエイトレスから永住権を獲得するためケンとの結婚を提案される。便宜的なものにすぎないこの結婚生活の中で、ケンは次第にキョウコが好きになってしまうが、一方キョウコは、外見は全くの日本人なのに日本語を全然理解しないケンに苛立ちを感じ始めていた。そして結局永住権獲得が不首尾に終わったキョウコは、日本に帰ってゆくのだった。