人間やマンモスが生まれていない恐竜時代の大昔の物語。ブロントザウルスの群れでたった1つだけ残った卵がかえり赤ちゃんが生まれた。名前はリトルフット。優しいママと祖父母に囲まれ彼の一家は、豊かな食糧と水に恵まれた“みどりの谷”へと旅立つ。ところが旅の途中、鋭い歯を持つティラノザウルスに襲われ、戦いに疲れたママは、ちょうどその時起こった地震に巻き込まれ息絶え、リトルフットは祖父母とも離れ離れになってしまう。やがてリトルフットは、怒りっぽいトリケラトプスのセラ、いまだに飛ぶことのできないコウモリ竜のピートリ、元気のいいアナトザウルスのダッキー、そしてのろまなステゴザウルスのスパイクとともに彼らの夢みる“みどりの谷”をめざしながら、時にいがみ合いながらも力を合わせ、さまざまな障害を乗り越えてゆく。やがて宿敵ティラノザウルスを倒し、ママの声に導かれるようにある山の頂上にたどりついたリトルフットは、少しずつ晴れる霧の間から“みどりの谷”を発見する。心ときめかせ皆を呼ぶリトルフット。夢にまで見た“みどりの谷”がいつまでも5匹の目に焼きつくのだった。