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英雄の証明(2021)

  • えいゆうのしょうめい
  • GHAHREMAN قهرمان
  • A HERO
  • 平均評点

    75.7点(216人)

  • 観たひと

    297

  • 観たいひと

    48

  • レビューの数

    57

基本情報

ジャンル 社会派 / ドラマ
製作国 イラン=フランス
製作年 2021
公開年月日 2022/4/1
上映時間 127分
製作会社 Memento Production=Asghar Farhadi Production=ARTE France Cinema
配給 シンカ(提供:シンカ=スカーレット=シャ・ラ・ラ・カンパニー=Filmarks)
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ ビデオ 他
音声 5.1ch
上映フォーマット デジタル

スタッフ

キャスト

(C) 2021 Memento Production - Asghar Farhadi Production - ARTE France Cinéma

解説

「別離」(12年)、「セールスマン」(17年)で米アカデミー賞外国語映画賞を2度制したイランの巨匠アスガー・ファルハディの最新作。2021年・第74回カンヌ国際映画祭グランプル受賞。服役中の休暇に拾った金貨を着服しなかった男が、SNSやメディアの絶大な力で英雄と持ち上げられていく一方、詐欺ではないかと疑惑の目が向けられるヒューマン・サスペンス。主人公の振れ幅の大きな運命を通して、真実というものの曖昧さや、社会に潜む欲望とエゴを現代的な切り口であぶり出す。借金に苦しむシングル・ファーザーのラヒムを、テニス選手としても活躍するアミル・ジャディディ、ラヒムをペテン師呼ばわりするバーラムを「50人の宣誓」(2019年東京国際映画祭出品)の監督モーセン・タナバンデが演じた。普遍的な倫理観をテーマに、主人公を信じる者、愛する者、慕う者、憎む者、利用する者どもの様々な視線が重なりあう。

あらすじ

イランの古都シラーズ。元看板職人のラヒム(アミル・ジャディディ)は借金を返せなかった罪で投獄されている服役囚だ。そんな彼の婚約者ファルコンデ(サハル・ゴルデュースト)が、偶然にも17枚の金貨が入ったバッグを拾う。それは、まさしく神からの贈り物のようだった。借金を返済さえすれば、その日にでも出所できるラヒムは、金貨を元手に貸主のバーラム(モーセン・タナバンデ)に訴訟を取り下げてもらおうと、義兄ホセイン(アリレザ・ジャハンディデ)と奔走するが示談交渉は失敗。いつしか罪悪感を持ち始め、金貨を落とし主に返すことを決意する。そのささやかな善行は、メディアに報じられ大反響を呼び、ラヒムは“正直者の囚人”という美談の英雄に祭り上げられていく。姉のマリ(マルヤム・シャーダイ)や、吃音症の幼い息子シアヴァシュ(サレー・カリマイ)も、そんなラヒムの姿が誇らしい。借金返済のための寄付金が殺到し、出所後の就職先も斡旋されたラヒムは、未来への希望に胸をふくらませる。ところがSNSを介して広まったある噂をきっかけに状況は一変。周囲の狂騒に翻弄され、汚された名誉を挽回するため、ラヒムは悪意のない嘘をついてしまう……。

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