いつも馬鹿を見ている正直者でお人好しなイワン(アントン・シャギン)。ある日、小麦畑が何者かに荒らされ、意地悪な父親から夜中に見張るようにと命令されたイワンは、そこで真っ白に光る馬を見つける。沼にはまっていたその馬をイワンが助け出し逃がしてやると、翌朝、馬小屋で眠っていたイワンの前に人間の言葉をしゃべるポニーが現れる。それはあの白い馬が遣わせた、イワンへのお礼のポニーだった。その小さな体をからかうイワンだったが、ポニーは一瞬にして千里を駆ける脚力を持っていた。やがて、イワンとポニーは村を離れ王国の城下町へと向かうが、ひょんなことから王様に恥をかかせてしまったイワンは、王様から無理難題の命令を突きつけられる……。