1941年12月。ドイツ軍がソ連に侵攻し、モスクワを目前に戦線は膠着していた。そんななか、一匹狼のロシア狙撃兵がドイツ兵を次々と射殺しているらしいという噂が、ドイツ軍兵士の間で広がっていた。すでに100人以上が犠牲になっており、獲物の軍服からは肩章が剥ぎ取られているという。ドイツ兵はその正体不明の死神を“赤い亡霊”と呼び、いつ狙撃されるか分からない恐怖に怯えていた。その頃、部隊とはぐれ、味方の戦線に戻ろうと敵地を進む5人のロシア兵たちの姿があった。その一行には、妊娠している看護師・ベラも加わっていた。誰もいない寒村にたどり着いた彼らはそこで休息をとることにするが、5人が周辺を偵察している最中、ブラウン大尉の率いるドイツ軍部隊が村に現れ、ベラが捕らえられてしまう。ベラを救出するため戦闘を決意する5人だったが、多勢に無勢で全滅の危機に陥る。そのとき、どこからともなく飛んできた銃弾によって、次々とドイツ兵が倒れていく。その銃弾を放ったのは、謎のスナイパー“赤い亡霊”だった……。