ファイター、北からの挑戦者

ボクシングと出会い、生きる希望と勇気を取り戻す脱北者の姿を描いた感動作。脱北者のジナは、ソウルでボクシングジムの清掃の仕事に就く。悲惨な過去と怒りを抱え、壁を作るジナに静かな闘志を感じ取った館長とトレーナーは、彼女をボクシングの世界に導く。監督は、ドキュメンタリー「マダム・ベー　ある脱北ブローカーの告白」のユン・ジェホ。出演は、ドラマ『愛の不時着』のイム・ソンミ、「オールド・ボーイ」のオ・グァンロク、ドラマ『Wish you～僕の心の中、君のメロディー』のペク・ソビン。2021年ベルリン国際映画祭正式出品作品。第25回釜山国際映画祭主演女優賞・NETPAC賞をW受賞。

韓国・ソウルの小さなアパートにたどり着いたひとりの女。脱北者である彼女、リ・ジナ（イム・ソンミ）は、休む間もなく食堂で働き出す。さらに、中国に残した父を呼び寄せるためにより多くのお金を稼ごうと、ボクシングジムの清掃の仕事を掛け持ちすることに。そのジムは、館長（オ・グァンロク）とトレーナーのテス（ペク・ソビン）が2人で切り盛りしていた。2人は、悲惨な過去と怒りを抱えて壁を作るジナに静かに燃えるファイティングスピリットを感じ取る。ジナはグローブを渡されると、次第にボクシングの世界にのめり込んでいく……。