ラッキー(エルヴィス・プレスリー)は自動車のレーサー。自分で設計した競争用の車体はでき上がったが、モーターを買い入れる金を稼ぐため、単身ラスベガスに来た。彼はグランプリ・ガレージでイタリアのスピード王マンチーニ伯(チェザーレ・ダノヴァ)と知り合った。伯はラッキーの腕を知っており、八百長で優勝を譲らないか、と誘ったが、勿論断った。ところがラスティ(アン・マーグレット)という美人が現れてから、レースなんかどうでもいいような気になった。それは伯とて同じだった。ラッキーは、彼女を夢中で口説いたが、そのため洋服のままプールにザブン、せっかく稼いだトラの子をなくしてしまった。エンジンどころか、ホテル代も払えない。早速彼の泊っていたホテルのボーイに早変り。だが、お陰で恒例の従業員タレント・コンテストに賞金を争う資格を得た。同じホテルで客の水泳コーチをして働くラスティもラッキーに好意を抱くようになった。コンテストの夜、ラッキーとラスティが勝ち残ったが、ラッキーがレースで優勝を獲得した。だが、賞金は現ナマではなかった。ラスティは彼を危険なレースに出したくなかった。だが、数時間前にエンジンを手に入れた。ラスティの父親が金を貸したのだ。言語を絶する荒っぽいレース、ラッキーは危険を冒してついに優勝、ラスティをもその胸に抱いた。