カナダ・ケベック州の人里離れた深い森。湖のほとりにたたずむ小屋で、年老いた3人の男たちが愛犬と共に穏やかな暮らしを営んでいた。彼らはそれぞれの理由で社会に背を向け、世捨て人となったのだ。そんなある日、男たちの前に思いがけない来訪者、80歳の女性ジェルトルード(アンドレ・ラシャペル)が現れる。少女時代に不当な措置によって精神科療養所に入れられ、60年以上も外界と隔絶した生活を強いられてきたというジェルトルード。世捨て人たちに受け入れられた彼女は、マリー・デネージュという新たな名前で新しい人生を踏み出すのだった。澄みきった空気を吸いながら、日に日に活力を取り戻してゆく彼女だったが、その穏やかで温かな森の日常を揺るがす緊急事態が発生、彼らは重大な決断を迫られる……。