拳に巻くのはバンテージのみ、他の格闘技では禁じ手とされるものがほぼ許されるミャンマーの伝統格闘技ラウェイ。地球上でもっとも危険な格闘技と言われる一方、KO以外の判定による勝敗がなく、最後まで立っていれば二人の勇者として讃えられる世界で最も美しい格闘技でもある。そんな危険で神聖なラウェイに挑んだ二人の日本人がいた。金子大輝は、肩の負傷から器械体操の道を断念、2016年から本場ミャンマーにてラウェイ に挑戦した。渡慶次幸平は、2012年にパンクラスにてプロデビューしたものの、一旦リングから離れた過去を持つ。本作ではそんなミャンマーラウェイの高い壁に挑戦する選手や大会関係者を追い、力強く懸命に生きるそれぞれの魂、そして戸惑いながらも未来に踏み出そうとする姿を映し出す。