引退した元売れっ子グラフィックデザイナーのアハロン(シャイ・アヴィヴィ)は、二十歳になる一人息子のウリ(ノアム・インベル)と田舎でのんびり2人暮らしを送っていた。アハロンは、自閉症スペクトラムを抱えたウリの世話を24時間体制で続けていた。しかし、将来を心配した別居中の妻タマラ(スマダル・ヴォルフマン)は、全寮制の特別支援施設への入所を決める。定収入のないアハロンは養育不適合と判断され、行政の決定に従うしかなかった。そして迎えた入所の日。大好きな父と別れることを知り、パニックを起こすウリ。その姿を目にしたアハロンは、“息子は自分が守る”と決意。こうして、2人の逃避行が始まるが……。