1970~80年代初頭、ニューヨークのサウスブロンクスで生まれたスプレー・アート”グラフィティ”をテーマに、後に”ヒップホップ”として人々を魅了するラップやブレイキン(=ブレイクダンス)などのカルチャーが生まれ落ちる瞬間を記録した貴重なドキュメンタリー。製作から40年近くが経った現在、登場する無名の少年たちはバスキアやキース・へリング、バンクシーなどのアーティストへとバトンを繋ぎ、グラフィティアーティストたちが作品を手がけるようになった。さらに、世界中のミュージシャンがラップを当たり前のように楽曲に取り入れ、ブレイキンは2024年パリ五輪の追加競技種目にも決定。今ではメジャーカルチャーとなったヒップホップがどのようにして誕生したのか、当時の瑞々しい空気感を映画館で体験できる。