朝子(菊地敦子)は幼い頃にダンサーになる夢を持っていた。そんな朝子に父親(杉山ひこひこ)は、苦しい時にユゲンティアに行けば夜空を飛ぶ兎が守ってくれると教えてくれた後、姿を消した。大人になりバーで働くようになった朝子は、ある日、産婦人科医(小田篤)から彼女が兎を妊娠していることを告げられる。悩んだ末に朝子は中絶することに。中絶を終えバーに出勤すると、そこにはなくなった昔の恋人を忘れられない店のオーナー・愛(鈴木睦海)と、愛に片思いしている常連客のリョウ(石山優太)がいた。酔ったリョウの言葉が、複雑な思いを抱えていた朝子の癇に障る。怒って帰宅した彼女は、父が残した兎のぬいぐるみを見て、ユゲンティアの夜空を飛ぶ兎の話を思い出しながら眠りに落ちていく。