それは愉快な夜になるはずだった。哲学者で文学教授のステファン(クリストフ・マリア・ヘルプスト)と妻エリザベス(カロリーネ・ペータース)は、弟トーマス(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ)と恋人、幼馴染の友人で音楽家のレネを自宅でのディナーに招く。しかし、出産間近の恋人を持つトーマスが、生まれてくる子どもの名前を“アドルフ”にすると告げたことから、事態は思わぬ展開に。“アドルフ・ヒトラーと同じ名前を子どもにつけるのか? 気は確かか!?”と、友人のレネも巻き込む大論争の末、家族にまつわる最大の秘密まで暴かれる羽目に。やがて、その話はドイツの歴史やナチスの罪にまで発展。ヒートアップした夜は、一体どこへ向かうのか……?