燃えよスーリヤ！！

第43回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門観客賞を受賞したアクション。生来痛みを感じないスーリヤは祖父から渡された映画に影響を受け、独自にカンフーの特訓を積んできた。幼馴染が狙われていることを知り、スーリヤは悪の組織に立ち向かう。監督は、「めぐり逢わせのお弁当」の製作に携わったヴァーサン・バーラー。痛み知らずのスーリヤを演じ映画デビューを果たしたアビマニュ・ダサーニーは、本作で第3回マカオ国際映画祭にて最優秀新人男優賞を受賞した。

生まれつき痛みを感じないスーリヤは、いじめっ子たちの標的になり、彼を守ってくれたのは幼なじみの少女スプリだけだった。見かねた祖父（マヘーシュ・マーンジュレーカル）から渡された多くのアクション映画のVHSの中から、スーリヤは空手マンと呼ばれる片足の格闘家マニ（グルシャン・デーヴァイヤー）による百人組手の映像に衝撃を受ける。やがて成長し青年になったスーリヤ（アビマニュ・ダサーニー）は、訓練を重ねたカンフーと痛み知らずの身体を武器に、街の悪党たちを相手取って戦う日々を過ごしていた。ある日、チンピラたちに誘拐されそうになっている女性を助けようとしたところ、幼い日に離れ離れになってしまったスプリ（ラーディカ―・マダン）が現れる。彼女は空手マンに弟子入りし道場を経営しており、スーリヤは運命に導かれるように憧れの空手マンと出会う。彼から双子の弟ジミー（グルシャン・デーヴァイヤー／二役）が街を牛耳る悪党になりスプリが危険にさらされていることを聞き、スーリヤは愛する幼馴染を守るために悪の組織に立ち向かう決意をする。