乃木坂46が結成から7年を迎えた2018年9月。22枚目となるシングルの選抜発表の場で、エース、西野七瀬の口から自身の卒業が明かされた。いつまでも変わらないと信じていた。しかし、いつか失ってしまうとわかっていた……。戸惑うメンバーたち。今や自分たちの予想を遥かに超える人気を獲得し、巨大化した乃木坂46。その“うねり”の中にいる自分は、はたして何者なのか……? グループの活動と個人の活動との両立で満身創痍になりながらも、卒業の二文字を決して口に出そうとしない者。メンバーと過ごす居心地の良さだけが、卒業しない理由だと語る者。過去から逃げるようにグループに入り、そして今、再び過去の自分と向き合うことを決心する者……。エースの卒業をきっかけに、自分探しの旅に出る少女たちの心の葛藤と成長を、これまでにない親密な距離感で紡いでいく……。