仮釈放されたスキンヘッド男のアダム(ウルリッヒ・トムセン)は、更生プログラムの一環で田舎の教会へ送られ、指導役の聖職者イヴァン(マッツ・ミケルセン)に快く迎え入れられる。しかし、ガチガチのネオナチ思想に染まったアダムは、神も人の情けも信じていない。イヴァンがアダムにここで取り組むべき目標を問うと、教会の庭のリンゴでアップルケーキを作るとその場しのぎで返答する。ここに住みついた2人の前科者、パキスタン移民のカリドとメタボ男のグナー、そして実は悲惨な人生を歩んできたイヴァンもどこかおかしい。アダムはイヴァンの自己欺瞞を暴こうとするが、アダムのアップルケーキ作りを妨害するかのように災いが次々と教会に降りかかる……。